庄作遺跡(読み)しようじやくいせき

日本歴史地名大系 「庄作遺跡」の解説

庄作遺跡
しようじやくいせき

[現在地名]芝山町小原子 庄作

太平洋に注ぐ栗山くりやま川の支流高谷たかや川の中流域左岸の台地上に立地する。標高は約四〇メートル、水田面との比高は二五メートルほどである。当遺跡の中心は奈良・平安時代の集落跡であるが、縄文時代には断続的に人々の生活の痕跡がうかがわれ、弥生時代は欠くが、古墳時代では後期の時点で集落が形成されてくる。昭和六一年(一九八六)から六二年にかけて発掘調査された。検出されたおもな遺構は、七世紀後半から一〇世紀代にかけての竪穴住居跡七一軒、掘立柱建物跡一一棟である。出土遺物のおもなものは鉄鋤先・羽口・瓦塔等のほか、「丈部真次召代国神奉」(人面)、「罪ム国玉神奉」(人面)、「竈神」「申万呂」「五万収」「丈部」「得」「本」「人」などと記した一二七点の墨書土器がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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