府殿村(読み)ふどのむら

日本歴史地名大系 「府殿村」の解説

府殿村
ふどのむら

[現在地名]上那賀町府殿

御所谷ごしよだに村の南西成瀬なるせ川の山間に位置する。海部かいふ郡に属し、平谷ひらだに村の枝村である。寛永五年(一六二八)の木頭下山之内府殿村検地帳(西家文書)によれば田八反余・畑一町五反余・切畑三町三反余、田畑合計五町七反余、茶園一六二坪、かじ(楮の一種)二九一株、高一六石余。寛文四年(一六六四)の郷村高辻帳、天保郷帳などには記載がなく海部郡の木頭きとう(現木頭村・上那賀町)の高に含まれるとみられる。文化一〇年(一八一三)の高都帳では平谷村のうちに府殿村がみえ高一二石余。文化九年の平谷村棟付帳(海部郡誌)によると家数三八、うち堂(薬師堂)一、人数一七〇、うち女七五、牛二一。「阿波志」では府殿は平谷村の支落とある。


府殿村
ふどのむら

[現在地名]牧村府殿

飯田いいだ川支流猿俣さるまた川上流右岸にあり、対岸は牧村。文禄(一五九二―九六)頃の頸城郡絵図では、最奥部に「小黒平次郎分ふとの村 下」とあり、本納四石五斗六升・縄高三四石四斗四升九合、家三軒・一三人男女。正保国絵図では、番所の手前に府殿村と記され、延宝七年(一六七九)の越州四郡高帳では高四八石六斗余。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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