翻訳|sit-down
運動主体が特定の場所に座り込むことによって、運動の敵に対して直接的な打撃を与えることを意図したり、自分たちの要求を第三者に広くアピールしたりすることをさす。本来はおもに、労働者が生産点に座り込み、自分たちの職場を守り、職制に対して直接的な攻撃をかける闘争(シット・ダウン・ストライキsit-down strike)のことをいった。これは、会社側のロックアウトを防いだり、団体交渉に応じない会社側を交渉のテーブルにつかせたり、組合員の団結力を固め、表示するために有効であった。アメリカの公民権運動において、白人のランチカウンターに黒人が座り込むsit-in戦術をとって以来、労働組合運動だけではなく、社会運動一般において、自分たちの要求や主張を広く国民にアピールするために用いられることが多くなっている。
[矢澤修次郎]
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