普及版 字通 「廝」の読み・字形・画数・意味
廝
15画
[字訓] めしつかい・いやしい
[字形] 形声
声符は斯(し)。斯に鮮魚の意があるらしく、魯の公子奚斯(けいし)、字は子魚。また公之斯(しし)、字は子魚のように、名字対待の例がある。烹炊のところを廝という。〔広雅、釈詁一〕に「なり」とあり、召使いの意。賤役を廝役、その人を廝徒・廝養という。字はまた厮に作ることがある。
[訓義]
1. めしつかい、台所や廐舎ではたらくもの、かしわで、うまかい。
2. いやしい。
3. 斯と通じ、わける。
[古辞書の訓]
〔新字鏡〕廝 加志波天(かしはで)、、馬加比(うまかひ) 〔名義抄〕廝 ヤシナフ・コトゴトク・ツカヒ・イヤシ 〔字鏡集〕廝 オホフ・コトゴトク・カナシブ・ツカヒ・ムマカヒ・イヤシ
[熟語]
廝挨▶・廝役▶・廝下▶・廝噤▶・廝▶・廝混▶・廝坐▶・廝殺▶・廝児▶・廝舎▶・廝守▶・廝豎▶・廝庶▶・廝炒▶・廝繞▶・廝耨▶・廝浸▶・廝人▶・廝説▶・廝打▶・廝代▶・廝台▶・廝徒▶・廝鬧▶・廝把▶・廝波▶・廝僕▶・廝輿▶・廝傭▶・廝養▶・廝羅▶・廝頼▶・廝濫▶・廝留▶・廝隷▶・廝猥▶
[下接語]
女廝・趨廝・廝・離廝
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報