延辺朝鮮族自治州(読み)えんぺんちょうせんぞくじちしゅう

共同通信ニュース用語解説 「延辺朝鮮族自治州」の解説

延辺朝鮮族自治州

ロシア北朝鮮国境を接し、北朝鮮との国境線は約542キロに達する。総人口約215万人のうち朝鮮族が約78万人で、中国の朝鮮族人口の43%を占める。北朝鮮との活発な貿易が行われている。一方、同自治州では外国人犯罪も多発しており大半が北朝鮮籍。北朝鮮の政情不安定化に伴う難民流入などを警戒する声も現地で高まっている。(北京共同)

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百科事典マイペディア 「延辺朝鮮族自治州」の意味・わかりやすい解説

延辺朝鮮族自治州【えんぺんちょうせんぞくじちしゅう】

中国,吉林省南東部にある自治州。面積4万3474km2。主都延吉。人口211万人(2014)のうち43%が朝鮮人。中国国籍をもつ朝鮮人約192万人は大部分東北三省に住むが,ここが最大の集居地で,ほかに吉林省南部の長白朝鮮族自治県や30余の自治郷がある。かつては北間島(かんとう)と呼ばれ,中華人民共和国になって1952年自治区,1955年自治州となった。ロシアと朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)に国境を接し,北朝鮮とは人的往来も多い。北朝鮮が羅津・先鋒地区を中心に進めている経済特区構想では,延辺が中国側の窓口として位置づけられる。
→関連項目吉林[省]琿春朝鮮人

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