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延辺 エンペン

デジタル大辞泉の解説

えんぺん【延辺】

中国吉林省東部の自治州。州都は延吉。林業・製材業が盛ん。イエンピエン。延辺朝鮮族自治州

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

延辺
えんぺん / イエンピエン

中国東北地区中部、吉林(きつりん/チーリン)省東部にある自治州。正称は延辺朝鮮族自治州で、州都は延吉(えんきつ/イエンチー)市。1955年に成立し、延吉、図們(ともん)、敦化(とんか)、琿春(こんしゅん)、竜井(りゅうせい)、和竜(わりゅう)の6市と汪清(おうせい)、安図(あんと)の2県からなる。かつて清(しん)と朝鮮両国間で国境紛争を生じた間島(かんとう/チエンタオ)地方にあたる。面積約4万3500平方キロメートル、人口218万4502(2000)。州内には長白山脈とその支脈が連なり、標高500~1000メートルの高原で、その間を第二松花江(しょうかこう)、牡丹江(ぼたんこう)、図們江などが放射状に流れる。東部の図們江およびその支流琿春河などの沿岸には河谷平野が広がる。生産物には、針葉樹材、紙(開山屯(かいざんとん)、図們、石(せきけん))、薬用ニンジン、鹿茸(ろくじょう)(シカの袋角。補精強壮剤として珍重される)、間島(かんとう)米、アワ、大豆、タバコ、石炭(和竜、琿春)、油頁(ゆけつ)岩(汪精)、銅・鉛(天宝山)、金(琿春)、農業機械(延吉)、綿、絹布、食用油などがある。住民は朝鮮族、漢族、満洲族、回族、モンゴル族などだが、朝鮮族の占める割合が高い。[浅井辰郎]

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