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延吉 えんきつ

世界大百科事典 第2版の解説

えんきつ【延吉 Yán jí】

中国,吉林省東部,県級市だが延辺朝鮮族自治州の中心都市。人口34万(1994)。長図線(長春~図們)に沿う。そもそも満州族の住地であったが,17世紀末より漢人,朝鮮人による移住開墾がなされた。光緒年間(1875‐1908)に朝鮮人の増加に対処して清朝は捐税局を設置した。局子街と別称されたゆえんである。のち延吉庁が置かれ,1913年延吉道が成立し,この地方の主要都市となった。ところで,朝鮮人側はこの一帯を墾島あるいは間島(かんとう)と称していたが,清・朝間でその領有をめぐって係争が発生し,1909年(宣統1),日本の介入により間島協約が結ばれ,清国領となされた。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

延吉
えんきつ / イエンチー

中国東北地区、吉林(きつりん/チーリン)省延辺(えんぺん/イエンピエン)朝鮮族自治州にある市および旧県名。延吉市の人口は38万9497(2000)。旧延吉県は1983年竜井(りゅうせい)県と改称した。図們江(ともんこう/トゥーメンチヤン)支流群の盆地にあり、長図線が通じる。19世紀末から20世紀初頭、清(しん)と朝鮮両国間で国境紛争を生じた間島(かんとう/チエンタオ)地方の中心地である。延吉市には州政府、延辺大学、師範学院、放送局、新聞社があり、朝鮮語を常用する。機械、木材加工、化学、陶磁器、メリヤス、製薬などの工場がある。間島への朝鮮族の入植が多かったので、清朝は1881年漢人による開墾を計画して招墾局を設置したため局子街ともいう。旧延吉県は人口約70万、うち70%は朝鮮族である。国営農場があり、米、大豆、トウモロコシなどを産する。[浅井辰郎]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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