羅津(読み)らしん

日本大百科全書(ニッポニカ)「羅津」の解説

羅津
らしん / ラジン

北朝鮮、咸鏡(かんきょう)北道東部にある市。朝鮮最北部の港で、三面が山に囲まれた羅津湾に位置している。港は大草島、小草島が湾口を狭めて防波堤となり、天然の良港となっている。近海はタラ、明太(メンタイ)(スケトウダラ)、サバなどの豊かな漁場で、近海漁業の根拠地であり、沿岸航路の寄港地でもある。羅津はもとは漁村にすぎなかったが、日本の植民統治下に、大陸進攻の最短距離の地として築港された。1932年吉会線の終点港ともなり、人口30万余の港湾都市となった。元羅線の最終駅として陸海交通の要所で、雄基との間は国内最長の雄羅トンネル(3850メートル)で結ばれている。1965年清津(せいしん)との間に鉄道が開通している。

[魚 塘]

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精選版 日本国語大辞典「羅津」の解説

らしん【羅津】

朝鮮半島北部、咸鏡北道の東部にある港湾都市。羅津湾の東側に面する天然の良港で、タラ・スケトウダラの漁場を控えた漁業根拠地。

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世界大百科事典 第2版「羅津」の解説

らしん【羅津 (R)Najin】

朝鮮民主主義人民共和国北東部にある咸鏡北道の都市。冬季砕氷船を必要としない天然の良港,羅津港を有する。1932年に咸鏡線(元山~会寧)がようやく到達したが,鉄道交通上最僻地にあたり零細な漁村にとどまった。1965年に清羅線の完成により清津と直結し,交通の要衝として都市化が進み,67年市に昇格。東海岸に不凍港を持たないソ連が,1970年代末以来軍港として利用するようになったとされ,世界の注目を集めた。

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