建す(読み)オザス

デジタル大辞泉 「建す」の意味・読み・例文・類語

お‐ざ・す〔を‐〕【建す】

[動サ四]《「尾指す」の意》北斗七星の柄の先が十二支のいずれかの方向を指す。陰暦1月にはとらの方向を、2月にはの方向をと、順に1年の間に十二支の方向を指す。
北斗も―・す丑三つの空ものすごく」〈浄・井筒業平〉

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精選版 日本国語大辞典 「建す」の意味・読み・例文・類語

お‐ざ・すを‥【建】

  1. 〘 他動詞 サ行四段活用 〙 ( 「尾指す」の意 ) 北斗星斗柄(けんさき)が、十二支のいずれかの方角を指す。陰暦正月の夕刻には寅の方角を指し、二月の同時刻には卯を指し、一年うちに順次十二支の方角を指す。
    1. [初出の実例]「北斗もをざすうし三つの空物すごく前栽(せんざい)のゐげたに猛火燃へあがり」(出典浄瑠璃井筒業平河内通(1720)四)

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