弓削町(読み)ゆげちよう

日本歴史地名大系 「弓削町」の解説

弓削町
ゆげちよう

面積:一二・九九平方キロ

瀬戸内海のほぼ中央部、愛媛県の東北端にあり、弓削島・島・とよ島・百貫ひやつかん島の四島からなっている。越智郡島嶼部のうち、岩城いわぎ生名いきな二村とともに上島かみじまとよばれ、上島架橋などその開発計画の中心となっている。主島の弓削・佐島とも南北に細長く、湾曲しており、弓削島の標高はみつ山三二五・三メートル、古法皇ふるほうおう山三〇二メートルと高い。

地質は主として花崗岩で、北部には一部に古生層も分布し、各所石材が採取されている。どの島も山頂付近は険しいが、中腹から山麓にかけては緩やかで、面積の約三割が果樹園に利用されている。しかし島の主産業は造船業で、数百メートルの海を隔てる広島県因島いんのしま市の日立造船へ、フェリーで通勤する。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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