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弦音器 げんおんき

大辞林 第三版の解説

げんおんき【弦音器】

昆虫類の聴覚器官。脚・触角・ひげ・羽のつけ根などに分布。弦響器。

出典|三省堂大辞林 第三版について | 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

弦音器
げんおんき
chordotonal organ

昆虫類に特有の感覚器官。体内の各所にあり、外圧や筋肉の伸縮による運動に反応し、血液や気管による内圧、また外部の振動の感覚器ともなり、聴覚器の主要部となっている。通常は体壁の2点を結ぶ弾性のある軸索の中にある束状感覚器の集合で、この感覚器は先端の杯(さかずき)状細胞と感覚桿(かん)を内蔵した円筒形の被覆細胞からなり、感覚細胞の神経突起は被覆細胞を貫いて感覚桿に達し、杯状細胞内には感覚桿の伸びた端部靭帯(じんたい)がある。付着点の体壁は普通、節間膜のような柔軟な部分で、この部分の伸縮が刺激になるが、ときには杯状細胞の端だけで体壁につき、ほかの端は遊離していることもある。弦音器のある部位は体腔(たいこう)のほか、肢(あし)、触角、口ひげ、はねの根元、腹部に多く、たとえば小さなショウジョウバエの幼虫でも90個もあるという。[中根猛彦]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について | 情報 凡例

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