当て込む(読み)アテコム

精選版 日本国語大辞典 「当て込む」の意味・読み・例文・類語

あて‐こ・む【当込】

  1. 〘 他動詞 マ行五(四) 〙
  2. あてにする。うまい結果になることを期待する。
    1. [初出の実例]「英人だらうと思って当込(アテコ)んだ処が」(出典西洋道中膝栗毛(1870‐76)〈仮名垣魯文〉三)
  3. 「あてこみ(当込」をする。
    1. [初出の実例]「『道行にゃあ可笑しい装だな』『これは五右衛門を当込んだのだ』」(出典:歌舞伎・神有月色世話事(縁結び)(1862))
  4. 剣道などで)相手に当たるぐらいに打ち込む。
    1. [初出の実例]「武家方の門弟達を当節にては当(あ)てこむほどの手なみ」(出典:歌舞伎・偽織大和錦(お峰慶十郎)(1876)二幕)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android