当山村（読み）とうやまむら

日本歴史地名大系

当山村
とうやまむら

• 徳島県：那賀郡
• 木沢村
• 当山村

[現在地名]木沢村当山

木頭（きとう）村の北、坂州木頭（さかしゆうきとう）川に注ぐ大美谷（おおみだに）川左岸山間に位置する。南東は拝宮（はいぎゆう）村（現上那賀町）と接する。文明八年（一四七六）六月一五日の仁宇郷公事銭注文（徴古雑抄）によると、奥分のうちに「たう山四百文」とみえ、これは当地のことと思われる。明暦四年（一六五八）書写の天正一七年（一五八九）の仁宇谷検地帳（湯浅家文書）には当山村分として田七反余・畑九反余・居屋敷五畝余、計一町七反余、高一〇石余が記される。正保国絵図、寛文四年（一六六四）の郷村高辻帳、天保郷帳などには記載がなく、西納（にしなう）村（現相生町）の高に含まれるとみられる。

当山村
とーやまむら

• 沖縄県：沖縄島南部
• 玉城村
• 当山村

[現在地名]玉城村当山（とうやま）

富里（ふさとう）村の西に位置し、同村と併称してフサトゥ・トーヤマという。当山は当屋真とも記し、絵図郷村帳には当屋真村とみえる。琉球国高究帳では当山村とあり、高頭一四七石余、うち田一一七石余・畠二九石余。里積記によると、玉城（たまぐすく）間切の番所は当村に置かれているが、「事々抜書」では富里村地内となっている。間切集成図では当村集落の北東方、富里村集落の北方に番所が描かれる。「琉球国由来記」によると、当山ノロは巫火神における三月・八月の四度御物参の祈願や稲穂祭、赤嶺之殿・安次富之殿・嶺井之殿での稲穂祭をつかさどった。

出典　平凡社「日本歴史地名大系」