てい‐ほん【底本】
〘名〙
② 控え帳。写し。ひかえ。
③
翻訳・
翻字などの際、拠りどころとする本。また、
古典の
異本を
校合(きょうごう)する際などに、
基準として採用する本。
もととする本。そこほん。
※読書放浪(1933)〈
内田魯庵〉出版上の
道徳「予定書目中の『細鱗退治』の如きもまたわれわれの複製会が底本とした
某氏の所蔵本以外にありそうに思はれない」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
デジタル大辞泉
「底本」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
普及版 字通
「底本」の読み・字形・画数・意味
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
底本
ある著作の編集や翻訳をするときに,拠り所として使用されるテキスト.著者の意図が最も正確に表れていると判断される本を選ぶ.編集や本文研究では,底本と表記の異なるいくつものテキストを校合して,底本に修正を加え,著者の意図した理想的なテキストを推定する.どれを底本として採用するかはそれぞれのテキストの発生状況によって異なる.copy-textという用語は,英国の書誌学者で,明治時代に英語教師として来日したことのあるマッケロー(Ronald Brunlees McKerrow 1872-1940)の造語である.定本と区別するために,「底本」という場合が多い.「そこほん」ともいう.
出典 図書館情報学用語辞典 第4版図書館情報学用語辞典 第5版について 情報