20世紀日本人名事典 「影山銀四郎」の解説
影山 銀四郎
カゲヤマ ギンシロウ
昭和期の歌人,新聞記者 「東京新聞」宇都宮支局長。
- 生年
- 明治41(1908)年11月22日
- 没年
- 昭和53(1978)年2月9日
- 出生地
- 栃木県安蘇郡野上村(現・田沼町)
- 学歴〔年〕
- 日本大学専門部修了
- 主な受賞名〔年〕
- 栃木県文化功労者表彰
- 経歴
- 少年時代から詩歌に親しむ。日本大学専門部を2年で修了したのち、昭和8年「読売新聞」佐野通信部記者。次いで「都新聞」(のち「東京新聞」)に移り、足利支局長・宇都宮支局長を経て32年に本社記事審査委員となった。その傍ら、さかんに歌作を行い、太平洋戦争前に「蒼空樹」「短歌風景」を発刊したほか、「日輪」「下野短歌」などの同人。昭和15年歌人中河与一の協力を得て「新典」を創刊し、戦後は「民草」「浪漫派」「白木綿」「不二」の中心作家として活躍した。万葉浪漫主義や民族主義に基づく孤高の歌風で知られ、音韻と声調を重んじた。また、栃木県芸術祭の創始者として知られる。没後、栃木県文化功労者表彰。歌集に「秋風抄」「鶉居洞歌集」など、著書に「和歌の精神」「下野の防人歌」などがある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報