精選版 日本国語大辞典 「彼誰時」の意味・読み・例文・類語
かわたれ‐どきかはたれ‥【彼誰時】
かれわたそ‐どきかれはたそ‥【彼誰時】
- 〘 名詞 〙 ( 「かれわたそ」は、「彼(かれ)は誰(た)そ」の意 ) =かわたれどき(彼誰時)
- [初出の実例]「彼(かレ)は誰(た)そ時(どき)に成れば」(出典:今昔物語集(1120頃か)二七)
あれはたそ‐どき【彼誰時】
- 〘 名詞 〙 ( 「たそ」は、誰だとたずねる意 ) =あれはたれどき(彼誰時)
- [初出の実例]「彼れは誰そ時に成れば、寝殿の前より赤き単衣(ひとへぎぬ)の飛て」(出典:今昔物語集(1120頃か)二七)
あれはたれ‐どき【彼誰時】
- 〘 名詞 〙 夕方などの、薄暗くて、あの人はだれと見定めかねる時。かはたれどき。たそがれどき。あれはたそどき。
- [初出の実例]「おまへの梅やうやうひもときて、あれはたれどきなるに」(出典:青表紙一本源氏(1001‐14頃)初音)