精選版 日本国語大辞典 「後神」の意味・読み・例文・類語 うしろ‐がみ【後神】 〘 名詞 〙① 窮地に立たされたとき、後ろだてとなって救い守ってくれる神。[初出の実例]「親達の堪忍なさるやうに、後神に立給ふ宮」(出典:浮世草子・西鶴織留(1694)四)② 後ろに心を残させる神。背後からおびやかす神。[初出の実例]「足音の谺(こだま)二度切る後ろ神」(出典:俳諧・広原海(1703)二〇) おくれ‐がみ【後神】 〘 名詞 〙 臆病神のこと。[初出の実例]「世の中の女は武士のおくれ神」(出典:雑俳・ぬり笠(1697)) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
デジタル大辞泉プラス 「後神」の解説 後神(うしろがみ) 日本の妖怪。突然人の背後に現れ後ろ髪を引っ張る。「後ろ髪を引かれる」という日本語表現から類推された妖怪と考えられ、「後髪」の表記もある。江戸時代の画家、鳥山石燕(せきえん)の画集「今昔百鬼拾遺」では、一つ目の女性の姿で描かれている。 出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報