デジタル大辞泉 「足音」の意味・読み・例文・類語 あし‐おと【足音/×跫】 1 歩いたり走ったりするときに出る足の音。「―を立てる」「―が遠くなる」2 あるものの近づいてくる気配。「春の―」[類語]物音・靴音・槌音・爪音・鐘声 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「足音」の意味・読み・例文・類語 あし‐おと【足音・跫】 〘 名詞 〙① 歩く時の足の音。[初出の実例]「いといふがひなき御とも人かな。裳きたるあしをとにはあらずや」(出典:宇津保物語(970‐999頃)楼上上)「物の、あしおとひしひしと、踏み鳴らしつつ、うしろより寄り来る心地す」(出典:源氏物語(1001‐14頃)夕顔)② 比喩的に、ある事態が迫ってくる兆候や予感をいう。[初出の実例]「我々の世界の近づきつつある底力のある足音を、聴くやうな思ひ」(出典:綱の上の少女(1926)〈片岡鉄兵〉下) あ‐の‐と【足音】 〘 名詞 〙 あしおと。[初出の実例]「たましひ幾つ吹かれ消ゆ人の跫音(アノト)に」(出典:廃園(1909)〈三木露風〉推移)足音の補助注記「万葉‐二六五四」の「君に恋ひ寝ねぬ朝明に誰が乗れる馬の足音そ我に聞かする」の「足音」を「あのと」と訓む説が多い。 あ‐おと【足音】 〘 名詞 〙 あしおと。→あのと。〔改正増補和英語林集成(1886)〕[初出の実例]「あめつちにわが跫音(アオト)のみ満ちわたる夕さまよひに月見草摘む」(出典:独り歌へる(1910)〈若山牧水〉上) あ‐と【足音】 〘 名詞 〙 =あしおと(足音) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例