デジタル大辞泉
「後置詞」の意味・読み・例文・類語
こうち‐し【後置詞】
《postposition》名詞などのあとに添えて、その語の他の語に対する文法的関係を示す語。日本語では助詞がこれにあたる。後詞。→前置詞
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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こうち‐し【後置詞】
- 〘 名詞 〙 ( [英語] postposition の訳語 )
- ① 名詞または代名詞の他の語に対する文法的関係を示すために、その名詞または代名詞の後に添える語。日本語の助詞はこれに当たる。後詞。⇔前置詞。
- ② 松下大三郎の用語で、「就(つ)いて」「取って」「由って」など、助詞に準ずることばをいう。〔日本俗語文典(1901)〕
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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後置詞
こうちし
postposition
付属語であり,前に位置する自立語と単語結合をなし,格関係や,その他の種々の意味を表わす機能をになう品詞。日本語の助詞がその例。前の自立語に接合する格語尾との間に本質的な差があるかどうかは問題で,ハンガリー語では,両者の区別は母音調和が及んでいるか否かにすぎない状態にある。英語のいわゆる前置詞にも後置詞的用法もみられる。 all the night throughなど。このことは,英語の前置詞が日本語の格助詞よりも,単語としての自立性が強いことを示している。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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世界大百科事典(旧版)内の後置詞の言及
【品詞】より
…たとえば,日本語の〈ユックリ〉〈ヤサシク〉〈今朝〉〈ココデ〉は,最初のものだけが副詞に属し,次のものから順に,形容詞の(一つの)派生的範疇,名詞,名詞+(格)助詞という性格のものである。
[前置詞,後置詞(助詞)]
文の述語によって表される運動・動作などに対する事物の関係などを表す単語があって,それらが一つの範疇を形成している場合,通常それらはその事物を表す名詞(句)に近接して現れるから,そうした名詞(句)の前に立つか後に立つかに従って,〈前置詞〉とか〈後置詞〉と呼ばれることが多い。日本語の文法では,後置詞にあたるものを〈[助詞]〉と呼んできたが,名詞(句)につづくもの(格助詞等)を,動詞などに続く接続助詞と呼ばれるものや,述語の末尾などに立ついわゆる終助詞と,助詞という一つの品詞にまとめて考えるのは,それらが共通に何かの後に立ち,かつ,屈折(活用)を有しないといっても,それは違った品詞に属することを積極的に示さないという意味しかなく,根拠十分とはいえない。…
※「後置詞」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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