御人(読み)おひと

精選版 日本国語大辞典 「御人」の意味・読み・例文・類語

お‐ひと【御人】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「お」は接頭語 )
  2. 客人や、よそから来た使者を敬っていう語。
    1. [初出の実例]「宿坊(しゅくぼう)からお人がござりました」(出典狂言記福渡(1660))
  3. ある人を敬っていう語。おかた。
    1. [初出の実例]「さてさてあのやうなお気のはやひお人はござるまひ」(出典:虎明本狂言・秀句傘(室町末‐近世初))
    2. 「あのお人の気性に免じて、古手の代はこの通り」(出典:歌舞伎・染竹春駒(1814)三幕)

ぎょ‐じん【御人・馭人】

  1. 〘 名詞 〙ぎょしゃ(御者)[ 一 ]

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android