福渡(読み)ふくわたし

精選版 日本国語大辞典 「福渡」の意味・読み・例文・類語

ふく‐わたし【福渡】

  1. 〘 名詞 〙ふくわけ(福分)
    1. [初出の実例]「もしふくをむりにとらせられうならば、ふくわたしといふ事をいふてわたせ」(出典:虎明本狂言・鞍馬参(室町末‐近世初))

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「福渡」の意味・わかりやすい解説

福渡
ふくわたり

岡山県中部、岡山市北区の北部にあたる旧建部(たけべ)町の中心地区。旭(あさひ)川中流にあり、津山往来宿場町、旭川舟運の船番所所在地であった。津山藩森氏が津山城下町建設の際に、福渡から商人を移住させ福渡町をつくった。国道53号が通じ、JR津山線福渡駅がある。

[由比浜省吾]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「福渡」の意味・わかりやすい解説

福渡
ふくわたり

岡山県南部,岡山市北部の旧町域。 1967年建部町と合体し,2007年岡山市に編入旭川中流域にあり,旭川の水運津山街道交差点で,津山,岡山へともに8里 (約 32km) の中間点に位置し,古くから河港として繁栄江戸時代には番所奉行所が置かれた。

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世界大百科事典(旧版)内の福渡の言及

【建部[町]】より

…吉備高原を流れる旭川中流域に位置する。中心集落の福渡(ふくわたり)は旭川舟運と津山街道(岡山~津山)が合する水陸交通の要衝の地で,近世は宿場町,市場町として発達した。農業が基幹産業で,谷底平野を中心に米麦作,タバコ,ブドウ,マツタケ,抑制野菜の栽培などが行われる。…

※「福渡」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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