御供所村（読み）ごくしよむら

日本歴史地名大系

御供所村
ごくしよむら

• 愛知県：丹羽郡
• 大口町
• 御供所村

[現在地名]大口町豊田（とよだ）

北は幼（おさな）川を境界として大屋敷（おおやしき）村、安良（やすら）村（現江南市）に、東は矢戸（やど）川を境界として長桜替地（ながざくらかえち）新田に、南は曾本（そもと）村（現江南市）に接する。

小牧代官所支配下村。高六六一石余のうち六四一石余が藩士一九人の給知。田は二七町五畝余、畑は二五町七反二畝余。寛文一一年（一六七一）には戸数五九、人数三九二。「徇行記」によれば「竹木ヨク茂リ村立ヨク、又土地モヨシ、高ニ準シテハ戸口多ク佃力足レリ、頭百姓伴左衛門トイヘル者富戸ナリ、此辺ノ村高・新田高ヲ多ク持」つ者がいる村であった。

御供所村
ごぶしよむら

• 香川県：坂出市
• 御供所村

[現在地名]坂出市御供所町一―三丁目

坂出村の北西、聖通寺（しようつうじ）山麓に位置し、北および東は海、西と南は鵜足（うた）郡宇多津（うたづ）村（現綾歌郡宇多津町）に続く。明治一四年（一八八一）頃の郡区町村一覧（愛媛県立図書館蔵）には「ゴクショ」の訓が付されている。漁業・水主集落で、地名は中世、崇徳院御影堂領北山本（きたやまもと）新庄に属して御供所であったことによると思われる。豊臣秀吉の朝鮮出兵に際しては同じ聖通寺山麓の北浦（きたうら）・平山（ひらやま）（現宇多津町）の水主とともに動員され、その功に対し三浦の水主二八〇人に三〇〇石が給されたと伝える（「三浦漁夫旧記」丸亀市史）。

出典　平凡社「日本歴史地名大系」