御出でる(読み)オイデル

デジタル大辞泉 「御出でる」の意味・読み・例文・類語

お‐い・でる【出でる】

[動ダ下一]
行く」「来る」「居る」の尊敬語。おいでになる。いらっしゃる。
何処へ―・でることやらと」〈鏡花・葛飾砂子〉
補助動詞)動詞の連用形接続助詞「て」を添えた形に付いて、動作継続進行の意を表す尊敬語。おいでになる。いらっしゃる。
「首を長くし待って―・でた所へ」〈漱石坊っちゃん

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精選版 日本国語大辞典 「御出でる」の意味・読み・例文・類語

お‐い・でる【御出】

  1. 〘 自動詞 ダ下一段活用 〙 ( 「お」は接頭語 )
  2. [ 一 ] 「行く」「来る」「居る」の意の尊敬語。いらっしゃる。おいでなさる。
    1. [初出の実例]「さては御ゆさんにおいでて御ざあるか」(出典:虎清本狂言・禁野(室町末‐近世初))
  3. [ 二 ] ( 補助動詞として用いる ) =おいでになる(御出━)[ 二 ]
    1. [初出の実例]「先生今何をしてお居(ヰ)でる?」(出典:富岡先生(1902)〈国木田独歩〉一)

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