社寺の護符(ごふ)や呪符(じゅふ)を身につけて、悪霊を防ぐもの。紙、布、木の葉、木片、貝、金属などに神仏の名や経典の呪文が記されている。虫除(よ)け、火難水難除け、厄病除けから家内安全、商売繁昌(はんじょう)まで、その目的は多方面にわたる。護符や呪符が御守りとして使われる以前のものと思われるものが、まだ各地に名残(なごり)をとどめている。桑や南天、椿(つばき)などでこしらえた小さな槌(つち)や臼(うす)などを腰につけて、災難除けとしたことなどがこれである。旅に出るときに、氏神の境内の石や砂を一つかみ持参するということも多い。沖縄地方、ことに八重山(やえやま)列島には、古く、男が旅に出るとき姉妹から髪の毛や手拭(てぬぐい)などをもらって、御守りにするという風習があった。こうしたことから、御守りの根底に、一定の条件を備えた物質を神聖視する呪物崇拝を認めることができる。時代の流れとともに、従来の悪霊から身を守るというようなものから、安産祈願や合格祈願など積極的に働きかけるものまで、その範囲を広めてきている。御守りは社寺で頒布するもののほかに、祈祷師(きとうし)や巫者(ふしゃ)がつくるものや、民間で伝統として伝えられているものなど、きわめて種類が多い。
[佐々木勝]
〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...
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