御手洗祭(読み)ミタラシマツリ

関連語 ワラ 名詞 かじ

精選版 日本国語大辞典 「御手洗祭」の意味・読み・例文・類語

みたらし‐まつり【御手洗祭】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 御手洗会(みたらしえ)近代の称。〔日本歳事史(1922)〕
  3. 京都の北野天満宮で行なわれる御手水(おちょうず)の近代の称。七月七日朝、祭神が詠歌するために御手水を献ずる祭。神宝の松風の硯箱水差、梶(かじ)の葉を添えた角盥(つのだらい)を神前に供える。午後七夕祭が行なわれる。また、六月二五日の祭典をいうこともある。御手水の会。《 季語・秋 》 〔日本歳事史(1922)〕

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世界大百科事典(旧版)内の御手洗祭の言及

【御手洗】より

…世俗,日常の世界から神聖な社域,寺域に入るための(みそぎ)の行事と場所が簡略化された結果,成立したのが今日,各地の社寺にみられる御手洗であろう。京都北野天満宮の7月7日になされる御手洗祭は,祭神が歌を詠むので,そのための御手水(おちようず)を硯箱,水さしなどとともに神前に供えるのだとされるが,これは魂祭である盆を前にして禊が変容したものと思われる。同じ京都の賀茂御祖(かもみおや)神社には6月20日から晦日まで境内の御手洗川に人々が足をひたし息災を願った御手洗会(みたらしえ)があり,ただすまいりとも呼ばれていた。…

※「御手洗祭」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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