御焼(読み)オヤキ

デジタル大辞泉 「御焼」の意味・読み・例文・類語

お‐やき【御焼(き)】

小麦粉をこねて平たくし、両面を焼いたもの。調味したナス野沢菜小豆餡などをくるむものもある。
焼きもちなどをいう女性語
嫉妬しっと
「又―がはじまりさ、めづらしくございません」〈人・娘節用・後〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「御焼」の意味・読み・例文・類語

お‐やき【御焼】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「お」は接頭語 )
  2. 焼餠(やきもち)の女性語。〔女房躾書(室町末)〕
  3. 粉をこねて鍋にのせ、両面から押えて平たく焼いたもの。材料は小麦粉、とうもろこし粉、蕎麦粉など種々ある。中に餡や具を入れたものもある。
    1. [初出の実例]「俗称『お焼』とて、饅頭、生菓子、餡餠の類」(出典:風俗画報‐二二三号(1900)人事門)
  4. ねたむこと。やきもち。悋気嫉妬
    1. [初出の実例]「あの子もおやきが過たのよ」(出典:滑稽本・浮世床(1813‐23)二)

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