御覧じる(読み)ゴロウジル

デジタル大辞泉 「御覧じる」の意味・読み・例文・類語

ごろう・じる〔ゴラウじる〕【御覧じる】

[動ザ上一]《「ごろう御覧)ず」(サ変)の上一段化》
ごろうず1」に同じ。「細工流流、仕上げを―・じろ」
玄宗の此を―・じてなをなをひさうさしむたぞ」〈玉塵抄・二〇〉
補助動詞)「ごろうず2」に同じ。「だまされたと思って、食べて―・じろ」
「マア考えて―・じろ」〈二葉亭浮雲
「さて、まあ、あがって―・じませ」〈洒・月花余情〉
[補説]現代語では、多く命令形「ごろうじろ」が用いられる。

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精選版 日本国語大辞典 「御覧じる」の意味・読み・例文・類語

ごろう・じるゴラウじる【御覧】

  1. 〘 他動詞 ザ上一 〙 ( サ変動詞「ごろうず(御覧)」が上一段活用に変化したもの )
  2. [ 一 ]
    1. ごらんになる。ごらんず。
      1. [初出の実例]「玄宗の此をごらうじてなをなをひさうさしむたぞ」(出典:玉塵抄(1563)二〇)
    2. ( 命令形「ごろうじろ」の形で ) =ごらんなさい(御覧━)[ 一 ]
      1. [初出の実例]「それ御覧(ゴラウ)じろ、俳諧が好だ」(出典滑稽本浮世風呂(1809‐13)前)
  3. [ 二 ] 補助動詞として用いる。動詞の連用形に助詞「て」を添えた形について、「…してみる」の意の尊敬語となる。
    1. [初出の実例]「まあどこぞ御相談被成て御ろうじませ」(出典:洒落本・遊子方言(1770)発端)

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