循行(読み)じゅんこう

精選版 日本国語大辞典 「循行」の意味・読み・例文・類語

じゅん‐こう‥カウ【循行】

  1. 〘 名詞 〙
  2. あるものに従ってめぐり歩くこと。順路に従ってみまわること。
    1. [初出の実例]「装して両担を作し、担頭に鈴を懸け、鏘々を送り、循行して售るを鳴らす」(出典江戸繁昌記(1832‐36)五)
    2. [その他の文献]〔礼記‐月令〕
  3. 命令に従って行なうこと。命令を守って行なうこと。
    1. [初出の実例]「朕が後嗣及臣民及臣民の子孫たる者をして、永遠に循行する所を知らしむ」(出典:大日本帝国憲法発布の上諭‐明治二二年(1889)二月一一日)
  4. 体液などがめぐること。
    1. [初出の実例]「精液は〈略〉膀胱の底に循行(ジュンコウ)(〈注〉ソフテメグリ)し」(出典:造化妙々奇談(1879‐80)〈宮崎柳条〉二編)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「循行」の読み・字形・画数・意味

【循行】じゆんこう(かう)

各地を巡視する。巡行。〔礼記月令〕(季春の月)司に命じて曰く、時雨將(まさ)にらんとし、下水上せんとす。國邑を循行し、原野し、防を修利し、(こうとく)をし、路を開し、塞(しやうそく)することる毋(なか)れ。

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