忌部神道(読み)いんべしんとう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

忌部神道
いんべしんとう

室町時代前期の神道家忌部正通の説をもととして,江戸時代の初期広田担斎が唱えだした神道。正通は,『日本書紀』の比較的早い注釈書である『神代口訣』 (5巻) を著わしたことで知られるが,この注釈は,宋学の理論によって解したものであり,天における神,万物における霊と共通するものとして人の真心をあげ,三種神器の玉を湿潤仁恵,鏡を清明正直,剣を剛利知恵の徳にたとえる。ここから,各人倫理としての清明心を説く。

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世界大百科事典内の忌部神道の言及

【忌部正通】より

…その教説は,神道を根本としながらも,儒仏二道の立場を認めようとする点で伊勢神道などと異なっており,儒家神道の先駆と見られているが,他方室町時代初頭の教説としては時代的に早すぎるとして,自序の年を疑問とする見方もある。江戸時代初期に広田坦斎(忌部丹斎)が,正通の説を受けついで忌部神道を唱えて吉田神道に対抗したが,忌部神道は山鹿素行など儒学者の間に受け入れられた。【大隅 和雄】。…

※「忌部神道」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

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