忍路(読み)しのびじ

精選版 日本国語大辞典 「忍路」の意味・読み・例文・類語

しのび‐じ‥ぢ【忍路】

  1. 〘 名詞 〙 隠れ忍んで行く道。
    1. [初出の実例]「足弱車忍路を、雲井のよそにめぐらして」(出典:車屋本謡曲・蝉丸(1430頃))

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「忍路」の意味・わかりやすい解説

忍路
おしょろ

北海道西部小樽市(おたるし)西部の一地区。忍路湾に臨む竜ヶ崎一帯の地区。地名アイヌ語の「ウシヨロ」(湾、入り江)説などがある。江戸後期からニシン漁業で栄えたが、現在は海水浴場としてにぎわう。海岸一帯はニセコ積丹(しゃこたん)小樽海岸国定公園の一部で、枕(まくら)状溶岩が露出している。国史跡忍路環状列石がある。

[瀬川秀良]


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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「忍路」の意味・わかりやすい解説

忍路
おしょろ

北海道西部,小樽市の1地区。 1958年小樽市に編入。地名はアイヌ語のウショロ (湾,入江の意) に由来する。忍路湾にのぞみ,江戸時代後期よりニシン漁によって繁栄してきたが,明治後期より漸減し,1935年頃から不漁になった。現在は近海カレイ・ホッケ刺網,タラ延縄漁業を主に,周囲の傾斜地を耕して自給農業を営む。忍路湾は昔から避難港として知られた。湾頭には北海道大学忍路臨海実験所,内陸部に日本最大の環状列石があり,史跡に指定されている。

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