志賀山せい(読み)しがやま せい

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「志賀山せい」の解説

志賀山せい(5代) しがやま-せい

?-1888 江戸後期-明治時代舞踊家
4代杵屋(きねや)六三郎の娘。3代志賀山せいの門弟。3代の子富太郎(のちの3代中村仲蔵)と結婚し,名を「せう」から「せん」とあらためた。天保(てんぽう)14年(1843)仲蔵と離婚。その際,志賀山流家元をゆずられ,13代となる。明治21年12月21日死去。江戸出身。

志賀山せい(初代) しがやま-せい

?-1803 江戸時代後期の舞踊家。
3代中村伝次郎の長女。4代中村伝次郎の母。寛政元年(1789)初代中村仲蔵(志賀山流8代家元)から家元をゆずられ,志賀山流9代を名のる。以後,「志賀山せい」を芸名として,女性師匠により継承されている。享和3年5月6日死去。江戸出身。

志賀山せい(3代) しがやま-せい

?-1843 江戸時代後期の舞踊家。
初代志賀山せいの門弟。2代の没後,一門から推されて志賀山流11代をつぐ。子の富太郎(のちの3代中村仲蔵)とともに志賀山流の中興につとめた。天保(てんぽう)14年8月9日死去。江戸出身。本名稲田とね。後名は中村舞扇。

志賀山せい(6代) しがやま-せい

1860-1944 明治-昭和時代前期の舞踊家。
万延元年生まれ。5代の門弟。師の没後,志賀山流14代をつぐ。大正8年に名を勢喜から勢以とあらためた。15代は孫の宇佐美梁子(やなこ)がつぐ。昭和19年死去。85歳。本名は山添ふさ。

志賀山せい(4代) しがやま-せい

?-? 江戸時代後期の舞踊家。
4代中村重助の従妹。文政2年(1819)志賀山流12代をつぐ。中村千鶴(ちかく)の芸名のままで家元になったとする説もある。のち3代中村仲蔵の後妻になる。江戸出身。本名は「たよ」。

志賀山せい(2代) しがやま-せい

?-1804 江戸時代後期の舞踊家。
初代志賀山せいの姪(めい)。寛政末ごろに志賀山流10代をつぐ。文化元年死去。本名は「あい」。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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