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応用人類学 おうようじんるいがくapplied anthropology

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

応用人類学
おうようじんるいがく
applied anthropology

人類学によって集積された知識の,実際問題への応用のこと。行動人類学ともいわれる。人類学の実用性は早くから指摘されており,実際に人類学は,19世紀まで欧米の植民地拡大とキリスト教の布教活動を背景に,植民地の文化を理解するための支配者側の学問として発達してきた。また第2次世界大戦中のアメリカでは,敵性国研究の名目で人類学者が動員され,協力した。 R.ベネディクトの日本研究もその一つである。 1941年には,応用人類学会も設立された。しかしその後,文化相対主義が人類学の基本的立場となるにつれて,少数民族・人種偏見の問題をめぐって人類学のあり方に対する批判がなされ,近年はいわゆる発展途上国の経済・社会開発に伴う文化変化の研究を行う開発人類学へと大きくさま変りしている。

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デジタル大辞泉の解説

おうよう‐じんるいがく【応用人類学】

形質人類学や文化人類学の成果を実用的に利用する応用科学。開発途上国への経済援助に文化人類学の知識が利用されるなど。

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世界大百科事典内の応用人類学の言及

【自然人類学】より

… これらの諸分野とは別に,自然人類学の知識や成果を実生活に利用しようとする分野がある。これは応用人類学とよばれ,保健,体育あるいは器械・器具の設計,衣服の規格化などに役立ったりする研究,また性・年齢の判定,親子鑑別などに基礎資料を提供する犯罪人類学などがこれに入る。以上,人類の時間的・空間的変異の解明という視点に注目して自然人類学がカバーする領域を設定したが,人によっては研究方法を主たる基準として,自然人類学を形態人類学,生理人類学,人類遺伝学,生態人類学,古病理学,人口学などの専門分野に分けている。…

※「応用人類学」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

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