ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「忠誠の誓い」の意味・わかりやすい解説
忠誠の誓い
ちゅうせいのちかい
Pledge of Allegiance to the Flag of the United States of America
「私はアメリカ合衆国の国旗と,それが表象する共和国に,すなわち神のもとに不可分一体で自由と正義がすべての人のためにある国に,忠誠を誓います」
1892年当時の原著者について,『ユース・コンパニオン』の編集者ジェームズ・B.アッパムとする説と編集補佐フランシス・ベラミーとする説が主張されたが,1939年にアメリカ国旗協会委員会が原著者はベラミーとの結論を出し,1957年にアメリカ議会図書館がこの決定を支持する詳細な報告書を発表した。1954年に定められた法律に従い,忠誠の誓いを唱える市民は直立の姿勢をとり,右手を左胸の上に置いて暗唱しなければならない。私服の男性の場合,帽子などかぶり物は,宗教的なものでないかぎりすべて取る。1943年アメリカ合衆国連邦最高裁判所は,なんぴとに対しても忠誠の誓いを義務づけることはできない,という判断を示した(→ウェストバージニア州教育委員会対バーネット裁判)。
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