恋は魔術師(読み)こいはまじゅつし(その他表記)El Amor brujo

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「恋は魔術師」の意味・わかりやすい解説

恋は魔術師
こいはまじゅつし
El Amor brujo

1幕のバレエ。台本グレゴリオ・マルティネス・シエラ。音楽マヌエル・デ・ファリア。振り付けパストーラ・インペリオ。1915年マドリードで初演グラナダ洞穴で起こったロマの恋の悲劇題材にしたもの。1928年にラ・アルヘンティーナ改訂して世界各地で踊った。以後バレエ・リュス・ド・モンテカルロ,セルジュ・リファール,エスパニタ・コルテスアントニオ,ヒメネス・バルガス舞踊団などが改訂上演している。「火祭りの踊り」のシーンは特に有名。

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関連語 モンテカルロ

世界大百科事典(旧版)内の恋は魔術師の言及

【バレエ音楽】より

…ストラビンスキーの《火の鳥》(1910)と《ペトルーシカ》(1911)と《春の祭典》(1913),J.M.ラベルの《ダフニスとクロエ》(1912),ドビュッシーの《遊戯》(1912)などである。一方,同じ時期に発表されたファリャの《恋は魔術師》(1915)と《三角帽子》(1919)は,民族的色彩の濃いバレエ音楽として知られる。さらに1930年代以降にもボーン・ウィリアムズの《ヨブ》(1930),プロコフィエフの《ロミオとジュリエット》(1936)と《シンデレラ》(1944)などがあり,バレエ音楽は20世紀音楽の主要なジャンルとして定着するにいたった。…

【ファリャ】より

…同地でドビュッシー,デュカース,ラベルらと交遊,近代的な美的感覚に根ざす高度な作曲技法を身につけた。 帰国後,ピアノと管弦楽のための《スペインの庭の夜》(1915),歌曲《七つのスペイン民謡》(1914),バレエ曲《恋は魔術師》(1915),同《三角帽子》(1919)などの傑作を発表,スペイン国内のみならず世界的に名声を挙げた。ことに民族的素材の洗練された扱い方と,色彩的な管弦楽法は卓越しており,彼によって初めてスペインは世界に誇る演奏会用管弦楽曲をもったといえる。…

※「恋は魔術師」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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