恩納(村)(読み)おんな

日本大百科全書(ニッポニカ) 「恩納(村)」の意味・わかりやすい解説

恩納(村)
おんな

沖縄県、沖縄本島中央部、国頭郡(くにがみぐん)にある村。方音ウンナ。村の東部は沖縄本島北部を縦走する脊梁(せきりょう)山地で、海岸に沿うわずかな沖積地に集落が立地し、国道58号が縦貫する。第二次世界大戦前からサトウキビ栽培を主とした村であったが、近年は山地寄りにパイナップル、ミカン栽培や、本土向けの野菜、花卉(かき)栽培が盛ん。1972年(昭和47)復帰後、恩納村の海岸全域が沖縄海岸国定公園に指定され、多くのビーチや万座毛(まんざもう)、真栄田岬(まえだみさき)などの景勝地に恵まれ、観光地化が著しく、リゾートホテルや大規模なゴルフ場も開設された。万座毛には沖縄を代表する女流歌人恩納なべ歌碑、仲泊(なかどまり)には沖縄最大の遺跡である仲泊遺跡(国指定史跡)がある。面積50.84平方キロメートル、人口1万0869(2020)。

[堂前亮平]

『仲松弥秀著『恩納村誌』(1980・恩納村)』『『恩納村誌 自然編』(2014・恩納村)』『『恩納村史 考古編』(2020・恩納村)』『『恩納村史 戦争編』(2022・恩納村)』


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