(読み)キョウ

デジタル大辞泉 「恭」の意味・読み・例文・類語

きょう【恭】[漢字項目]

常用漢字] [音]キョウ(漢) [訓]うやうやしい
丁寧で慎み深くすること。うやうやしい。「恭賀恭敬恭順温恭
[名のり]うや・すみ・たか・たかし・ただ・ただし・ちか・つか・のり・みつ・やす・やすし・ゆき・よし

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精選版 日本国語大辞典 「恭」の意味・読み・例文・類語

きょう【恭】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 ) うやうやしいこと。つつしみ深いこと。おごりたかぶらないこと。
    1. [初出の実例]「君子は恭を以て名をなす。小人は恭を以て身を全くす」(出典:十善法語(1775)六)
    2. [その他の文献]〔書経‐太甲〕

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普及版 字通 「恭」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 10画

(異体字)
24画

[字音] キョウ
[字訓] つつしむ・うやうやしい

[説文解字]
[金文]

[字形] 形声
声符は共(きよう)。共の金文形は玉などの呪器を奉ずる形で、恭敬の意を含む。〔説文〕十下に「肅(つつし)むなり」という。金文に〔伯(はくしゆうき)〕「を秉(と)ること共純(恭純)」、〔叔向父禹(しゆくしようほうき)〕「を共(つつし)む」のように共を用いる。金文に別になどの字があって、供・恭の意に用いる。〔三体石経〕の古文にその字がある。(竜)形の呪器を奉ずる儀礼であるらしく、兄は巫祝。その呪儀は巫祝者の行うところであった。

[訓義]
1. つつしむ。
2. うやうやしい、へりくだる。
3. つかえる、ささげる。
4. 供と通じ、そなえる。

[古辞書の訓]
〔名義抄〕恭 ウヤマフ・ヰヤマフ・ウヤ・ヰヤ・ウヤウヤシ・ヰヤヰヤシ・ツツシム・カシコマル・マモル・ミテリ・カサヌル/足恭 ネコウヤ 〔字鏡集〕恭 カシコマル・ノリ・ミテリ・ヲドロク・ウヤマフ・ウヤ・ツツシム・マモル・コト・カサヌ・ウヤウヤシ

[熟語]
恭惟・恭賀恭恪・恭己・恭喜・恭恭・恭勤・恭・恭敬恭倹・恭謙恭虔恭愿・恭厚・恭行・恭士・恭者恭粛・恭順・恭承・恭譲・恭職・恭慎・恭人・恭節・恭恭卑・恭敏・恭密恭黙・恭約・恭和
[下接語]
懿恭・允恭・温恭・協恭・敬恭・虔恭・厳恭・粛恭・斉恭・靖恭・足恭・致恭・篤恭・卑恭・不恭・貌恭・密恭・礼恭

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