恵曇(読み)えとも

日本大百科全書(ニッポニカ) 「恵曇」の意味・わかりやすい解説

恵曇
えとも

島根県北東部、松江市の一地区。八束(やつか)郡の旧鹿島(かしま)町の中心地区で、現在は松江市鹿島町恵曇。古代恵曇郷(ごう)の地。1787年(天明7)宍道(しんじ)湖から江角(えすみ)浦まで佐陀(さだ)運河開削、大正末期には江角に恵曇漁港が設置され、県有数の漁業基地となった。

[編集部]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「恵曇」の意味・わかりやすい解説

恵曇
えとも

島根県北東部,松江市北西部の旧町域。 1956年近隣3村と合体して鹿島町となり,2005年7市町村と合体して松江市となった。宍道湖日本海を結ぶ佐陀川放水運河の河口にあり,小湾に臨む。大正期以降は港湾施設が拡充整備され,県内三大漁港の一つとなった。アジイワシサバなどが水揚げされ,缶詰,かまぼこの水産加工業も盛ん。

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世界大百科事典(旧版)内の恵曇の言及

【鹿島[町]】より

…島根半島の中央部に位置し,北は日本海に臨み,南は松江市に接する。日本海に注ぐ佐陀川の河口にある中心集落の恵曇(えとも)は,東部の御津(みつ)とともに漁業集落として発展し,魚市場や冷凍設備があり,県東部の漁業中心地になっている。かまぼこや缶詰の製造など水産加工業が盛んで,鮮魚行商の従事者が多い。…

※「恵曇」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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