水産加工業(読み)すいさんかこうぎょう

百科事典マイペディア「水産加工業」の解説

水産加工業【すいさんかこうぎょう】

水産物を加工し,冷凍食品・調理食品・練製品・缶詰・飼肥料・魚油などの食品,畜産・工業原料を生産する産業。日本の総合メーカー約1万3000の大半は小企業。高度成長期に発展し,多獲魚のスケトウダラの冷凍すり身技術の開発(かまぼこなど製造)やサバ青切り・缶詰加工,イワシの魚油・飼肥料製造などによって,大量漁獲と量産加工をもたらした。しかし200カイリ水域の普及による漁獲制限などで,原料となる安値魚の確保が重要課題となっている。他方,冷凍・調理食品など高級需要の拡大で新市場の開発が進み,水産加工業の立地も旧来の漁家や特産地などの伝統加工から,企業の新規加入がいちじるしい新産地や消費地加工が進出,原料の大半を海外に求めはじめ,水産物輸入を激増させている。→水産物貿易
→関連項目漁村食品工業水産業

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デジタル大辞泉「水産加工業」の解説

すいさん‐かこうぎょう〔‐カコウゲフ〕【水産加工業】

水産物を原料または材料として、食品・飼料・肥料・油脂・水産皮革などを生産する産業。

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精選版 日本国語大辞典「水産加工業」の解説

すいさん‐かこうぎょう ‥カコウゲフ【水産加工業】

〘名〙 水産物を原料または材料として、食品・飼料・肥料・糊料・油脂・皮革・医薬品・工芸品などを生産する産業。

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世界大百科事典内の水産加工業の言及

【水産加工】より

…なお,冷凍すり身の製法については〈すり身〉の項目を,また非食用品の製法については〈フィッシュミール〉〈フィッシュソリュブル〉の項目を参照されたい。【山口 勝巳】
【水産加工業】
 漁獲生産された水産物を原料にして加工し,冷凍食品,調理食品,練製品,缶詰,飼肥料,魚油などの食品や畜産・工業原料を生産する産業で,漁業と不可分に結びついている。各種水産加工食品を製造しているいわゆる総合メーカーは,全国で約1万3000事業所を数えるが,近年やや減少傾向にある。…

※「水産加工業」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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