悪落(読み)わるおち

精選版 日本国語大辞典 「悪落」の意味・読み・例文・類語

わる‐おち【悪落】

  1. 〘 名詞 〙 演劇演芸で、ある部分演技演出悪趣味になったり失敗したりして、観客失笑罵倒を受けること。また一般に、失笑や罵倒を受けること。
    1. [初出の実例]「一座わるおちがしてヲホホホホホ」(出典:洒落本・素見数子(1802)一)
    2. 「ごわごわした白地の浴衣を着せる。宛然(まるで)軽焼を背負うたやうだ。と哄(どっ)と悪落(ワルオチ)が来さうなり」(出典:二人女房(1891‐92)〈尾崎紅葉〉上)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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