惜(漢字)

普及版 字通 「惜(漢字)」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 11画

[字音] セキ
[字訓] おしむ

[説文解字]

[字形] 形声
声符は昔(せき)。〔説文十下に「痛むなり」とあり、痛惜の意とし、〔広雅、釈詁一〕に「愛(をし)むなり」とあって愛惜の意とする。昔声の字に数しげく乱れる意があり、いくたびも思いかえすような情をいう。

[訓義]
1. おしむ、いたむ、いとおしむ、かなしむ、めでる。
2. むさぼる、ものおしみする。

[古辞書の訓]
名義抄〕惜 ハナハダ・ヲシム・イタム・アタラシ・オモフ・アヤシ・タバフ・アタラシカル/可惜 アタラ/惜 サマラハレ 〔字鏡集〕惜 オモヒナリ・ウシ・マトフ・タフロカス・タチマチ

[熟語]
惜哀・惜愛・惜陰惜景・惜花・惜金惜護惜恨・惜死・惜春・惜傷・惜生惜閔惜別惜吝
[下接語]
哀惜・愛惜・怨惜・可惜・玩惜・顧惜・弘惜・嗟惜・賞惜・貪惜・珍惜・追惜・痛惜・悼惜・秘惜・宝惜・吝惜・悋惜

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報