愛惜(読み)アイセキ

デジタル大辞泉 「愛惜」の意味・読み・例文・類語

あい‐せき【愛惜】

[名](スル)
愛して大切にすること。あいじゃく。「愛惜する本」
名残惜しく思うこと。「過ぎ去った青春を愛惜する」
[類語]物惜しみ未練惜しいもったいないあたら残念残り惜しい名残惜しい残り多い口惜しい惜しむ心残り痛惜去り難い後ろ髪未練がましい後を引くしつこい執念深いねちっこいねついねちねち悪あがきうじうじうだうだいじいじぐじぐじもじもじ因循断腸の思い負け惜しみこだわる尾を引く執拗恋恋れんれん惜しげ思い残すたゆたう思い迷う忍びない物見高い物好き物好きしゃ好事こうず好事家こうずか酔狂道楽数寄すき多趣味悪趣味好奇好奇心新しがり新しがり屋新し物好き初物食い心寄せ好き好き気に入りお気に入り趣味好み嗜好しこう同好横好きこだわりいかれる凝り性偏執狂マニアマニアックモノマニアックモノマニアむしおたくつうれ者凝り屋愛好のぞのぞき見のぞき見るのぞき込む盗み見るうかが透き見野次馬野次馬根性興味本位興味津津しんしんの目たかの目目を輝かす目を奪われる見る目ぐ鼻ぎ回る助平根性物珍しい

あい‐じゃく【愛惜】

[名](スル)あいせき(愛惜)1」に同じ。

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精選版 日本国語大辞典 「愛惜」の意味・読み・例文・類語

あい‐じゃく【愛惜】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「しゃく」は「惜」の呉音 )
  2. あいせき(愛惜)
    1. [初出の実例]「頭目、髄脳、身肉、手足を愛惜することあたはず。愛惜せられざるがゆゑに、売金須是買金人なるを、玄之玄といひ」(出典正法眼蔵(1231‐53)夢中説夢)
  3. あいじゃく(愛着)
    1. [初出の実例]「此の人、世に有て五欲に貪着し、財宝を愛惜して、更に无常を不悟(さとら)ず」(出典:今昔物語集(1120頃か)一)

あい‐せき【愛惜】

  1. 〘 名詞 〙 ある事物や人を大切にして、手放したり傷つけたりするのを惜しむこと。なごり惜しさ。あいじゃく。
    1. [初出の実例]「至尊愛惜不自御、勅賜将軍其才」(出典:六如庵詩鈔‐二編(1797)五・画馬引為福井敬斎君賦)
    2. [その他の文献]〔列子‐黄帝〕

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普及版 字通 「愛惜」の読み・字形・画数・意味

【愛惜】あいせき

ものおしみする。大切にする。〔文選古詩十九首十五〕愚は費を愛惜し 但だ後世に嗤(わら)はる

字通「愛」の項目を見る

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