惟忠通恕(読み)いちゅう つうじょ

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「惟忠通恕」の解説

惟忠通恕 いちゅう-つうじょ

1349-1429 南北朝-室町時代の僧。
貞和(じょうわ)5=正平(しょうへい)4年生まれ。京都の人。臨済(りんざい)宗。京都建仁(けんにん)寺の無涯仁浩(にんこう)の法をつぐ。建仁寺,天竜寺,南禅寺住持をつとめ,将軍足利義持の帰依(きえ)をうけた。学芸を義堂周信らにまなび,詩文にもすぐれた。永享元年9月25日死去。81歳。別号に雲壑(うんがく)道人。著作に「繋驢橛(けろけつ)」「猿吟集」。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「惟忠通恕」の意味・わかりやすい解説

惟忠通恕
いちゅうつうじょ

[生]正平4=貞和5(1349)
[没]永享1(1429)/永享2(1430).9.29.
南北朝から室町時代の臨済宗の僧。五山文学者。号は雲壑 (うんかく) 道人。建仁寺 88世,天竜寺 52世,南禅寺 89世。漢詩集『雲壑猿吟集』 (『猿吟集』ともいう) がある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android