朝日日本歴史人物事典 「惟明親王」の解説
惟明親王
生年:治承3.4.11(1179.5.19)
鎌倉前期の親王。「これあきら」とも。高倉天皇の第3皇子。後鳥羽天皇の兄。母は宮内大輔平義範の娘で少将局。大炊御門宮ともいう。文治5(1189)年11月,祖父の後白河法皇の計らいで,兄守貞(後高倉上皇)と共に親王宣下を受けた。建久6(1195)年3月,後鳥羽の母七条院の猶子として,七条院の御所で元服をした。順徳天皇が即位したことによって,皇位継承の望みが完全に断たれたため,承元5(1221)年2月出家した。
(秋山喜代子)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報