惟高妙安(読み)いこうみょうあん

改訂新版 世界大百科事典 「惟高妙安」の意味・わかりやすい解説

惟高妙安 (いこうみょうあん)
生没年:1480-1567(文明12-永禄10)

戦国時代臨済宗夢窓派の禅僧近江の人。相国寺広徳軒で瀑岩等紳に学び,その法を継いだ。伯耆山名氏などに招かれ,30年間伯耆にとどまり保国寺・海蔵寺に住し,のち相国寺・南禅寺に昇り,さらに1543年(天文12)相国寺鹿苑(ろくおん)院塔主(たつす)となって僧録をつとめ,晩年は広徳軒(のち光源院と改称)に隠居したらしい。学芸景徐周麟らに学び,衰退期の五山文学を担った文筆僧で,著書は《惟高詩集》など。瑞渓周鳳の日記《臥雲(がうん)日件録》が惟高の抄録した抜尤としてのみ伝わる。
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関連語 菅原

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「惟高妙安」の解説

惟高妙安 いこう-みょうあん

1480-1568* 戦国時代の僧。
文明12年生まれ。臨済(りんざい)宗。近江(おうみ)(滋賀県)の人。京都相国寺(しょうこくじ)の瀑岩等紳の法をつぐ。相国寺,南禅寺の住持をつとめた。詩文を景徐周麟(しゅうりん)らにまなび,五山文学者としても知られる。永禄(えいろく)10年12月3日死去。88歳。別号に葉巣など。著作に「詩淵一瀾」「惟高詩集」など。

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