意見封事十二箇条(読み)いけんふうじじゅうにかじょう

旺文社日本史事典 三訂版 「意見封事十二箇条」の解説

意見封事十二箇条
いけんふうじじゅうにかじょう

914年,三善清行 (きよゆき) が醍醐 (だいご) 天皇の詔に応じて提出した政治意見書
備中の国司としての経験に基づいて国家財政窮乏の原因などをあげ,その対策を述べたもので,律令制衰退を知る重要史料。「意見封事」とは,古代において律令官僚が天皇の詔に応じ,密封して提出した政治上の意見書をいう。

出典 旺文社日本史事典 三訂版旺文社日本史事典 三訂版について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android