愛しらしい(読み)イトシラシイ

デジタル大辞泉 「愛しらしい」の意味・読み・例文・類語

いとし‐らし・い【愛しらしい】

[形][文]いとしら・し[シク]かわいらしい。
「何から何まで―・いと思わぬところは御座りませぬ」〈露伴・プラクリチ〉
[類語]かわいらしい愛愛しいかわいい愛おしい愛しい愛らしい愛くるしいあどけないいじらしいしおらしいめんこい可憐かれんキュートいたいけしとやか

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精選版 日本国語大辞典 「愛しらしい」の意味・読み・例文・類語

いとし‐らし・い【愛らしい】

  1. 〘 形容詞口語形活用 〙
    [ 文語形 ]いとしら〘 形容詞シク活用 〙 ( 「らしい」は接尾語 ) かわいらしい。心ひかれる。
    1. [初出の実例]「いとしらしきかたぎ、なよやかなるすがた、探幽(たんゆふ)もふでをなぐべし」(出典評判記・野郎大仏師(1667‐68)杉本数馬)
    2. 「ふっと見交す顔と顔いとしらしうて痩形(やさかた)で」(出典:団団珍聞‐五五七号(1886))

愛しらしいの補助注記

「いとし」から「かはいらし」の類推によってできた語。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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