等価原理(読み)とうかげんり(英語表記)principle of equivalence

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

等価原理
とうかげんり
principle of equivalence

慣性質量重力質量とが相等しいという原理。これは一様な加速度をもつ座標系と一様な重力場とが同等であることを意味し,一般相対性理論の最も重要な基礎である。等価原理の実験的検証は日常の大きさの物体についてはエトベシュの実験で行われた。また光は慣性質量をもつが,これが重力場で受ける影響を地球上で測定して,重力質量に等しいことが証明されている。白色矮星のような高密度の天体表面の強い重力場の中から放出された光のスペクトル赤色に偏移 (→赤方偏移 ) することも,等価原理から説明される。

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デジタル大辞泉の解説

とうか‐げんり【等価原理】

一般相対性理論の基本原理で、同じ物体の慣性質量重力質量とは常に等しいというもの。この原理によれば、加速運動をするロケット内部で感じる見かけの力と、地上に静止した状態に感じる重力に本質的な違いはないと見なすことができ、同様に、重力によって光が曲がるという現象も導かれる。

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百科事典マイペディアの解説

等価原理【とうかげんり】

一般相対性理論の基礎原理の一つ。〈一様な重力場と,慣性座標系に対して一様な加速度で動く座標系とは物理的に同等である〉。もっと一般には〈一様でない重力場でも十分小さい領域をとればその中では重力が一様とみなされ,これと同等な局所的な加速座標系を見いだすことができる〉。この原理の基礎をなすのは,慣性質量と重力質量(質量)が完全に比例するという実験事実で,1897年エトベシュがねじればかりを用い精密に測定した。

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精選版 日本国語大辞典の解説

とうか‐げんり【等価原理】

〘名〙 すべての物体が同じ重力加速度で落下することは、地面の方が同じ加速度で上昇する結果と見なしてもよいという原理。一般には、重力の作用している系と加速度運動している系とは同等であるという原理。アインシュタインの一般相対性理論の出発点となった。

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世界大百科事典内の等価原理の言及

【相対性理論】より


【一般相対性理論general theory of relativity】
 ローレンツ変換よりも一般的な座標変換(これを一般座標変換と呼ぶ)を考えると,必然的に重力の問題にかかわることになる。その理由は,非慣性系では慣性力が現れるが,これは,次に述べる等価原理のために重力とまったく同じ性質をもつことにある。
[等価原理principle of equivalence]
 ニュートンの力学には2種類の質量が登場する。…

※「等価原理」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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