慶安寺(読み)けいあんじ

日本歴史地名大系 「慶安寺」の解説

慶安寺
けいあんじ

[現在地名]鳥取市寺町

本願ほんがん寺の南西隣にある。智光院と号し、浄土宗本尊阿弥陀如来近世には鳥取城下てら町にあり、桶屋おけや町の通りに面し、二千一五六坪の寺域を占めた(明治四年「因州分寺院籍」県立博物館蔵)。「鳥府志」によると初め淡路国にあって専称せんしよう寺といったという。池田輝政夫人良正院(池田光仲祖母)は元和元年(一六一五)京都で没し、浄土宗総本山知恩院に葬られて塔頭良正院が建立され、またその息池田忠雄は当時領有していた淡路の専称寺を良正院の菩提所とした。元和元年池田忠雄の備前岡山転封に伴い専称寺も岡山に移った。寛永四年(一六二七)良正院の十三回忌にあたり、山号・寺号ともに良正院の法号にちなんで智光院慶安寺と改称した(「鳥取市寺院縁起集」県立博物館蔵)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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