懸想文売り(読み)ケソウブミウリ

デジタル大辞泉 「懸想文売り」の意味・読み・例文・類語

けそうぶみ‐うり〔ケサウぶみ‐〕【懸想文売り】

懸想文けそうぶみ2を売り歩いたこと。また、その人。赤い着物に赤いはかまで、立烏帽子たてえぼしをつけ、白い覆面をしていた。 新年》

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百科事典マイペディア 「懸想文売り」の意味・わかりやすい解説

懸想文売り【けそうぶみうり】

懸想文は思う人にやる文のこと。昔京都で正月初めに,頭を白布おおい,文を結びつけた梅の小枝を手に持って売り歩き,未婚の女などがこれを買い良縁を占った。のちには畳紙(たとうがみ)に米2,3粒を包んで渡し,望むままに夫婦商売祝言(ほがいごと)をのべた。17世紀後半ごろまであった。

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