成法寺(読み)じようほうじ

日本歴史地名大系 「成法寺」の解説

成法寺
じようほうじ

[現在地名]只見町梁取

国道二八九号(沼田街道)に沿う段丘上にあり、後ろに山が控え、前には肥沃水田が開けている。北西にはハヤブサが生息していたというかご岩と称する奇岩怪石の岩山がある。仏地山と号し曹洞宗本尊釈迦如来徳一がこの地に道場を建てたのに始まるとも伝えるが、空海の開基伝承もある。天正年中(一五七三―九二)天寧てんねい(現会津若松市)の末になったという(会津寺院縁起)境内にある観音堂は納札や墨書銘によって永正年間(一五〇四―二一)建立とみられ、現存する伊南いな川流域最古の建築物である。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android